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本当に体験した怖い話#7-3「山」

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これまでの「山」

時刻19:00~ 「登山」

『ゼェ…ゼェ…』
『ハァ…ハァ…』

必死で。誰かに追われているような感覚に陥りながら二人は登った。いえ、逃げた・・・が正しい表現かもしれません。

しかし、小学生だったのでそう体力もなく、すぐに限界がきました。

息を切らしながらお互いを気にします。

友人『だ…大丈夫?』
私 『だ…大丈夫。』

  『大丈夫』

………………………

明らかに一人多い返事。
前を走っていた友人がこちらを向いて、今までに見たことのない表情になりました。何か見てはいけないものを見てしまったような…

そして友人はパニック状態になり、

『ぎゃぁ~!』

と更に登って行きます。

私も怖くて怖くて、
とてもじゃあないですが振り向く事なんて出来ず、


『待って~!』

と着いて行きました。とにかく見失わないよう、一人ぼっちにならないよう付いていくのが精一杯で友人が「何を見てしまった」のかなんて考える余裕もありませんでした。


時刻は19時15分


辺りに光はない。


虫の音と風の音しかない…暗い暗い山の中…。

時刻19:15~ 「限界」


ハァッ・・・ハァッ・・・

どのくらい走っていたでしょう。
もーだめだ。走れない。

小学生でしたし、そんなに体力もあろうはずがありません。
流石に限界でした。暗闇の山道。しかも登りです。

やがて友人(ここからは仮名でこうじとします。)は、息が切れて立ち止まりました。

・・・・・・

怖くて振り返れないのでしょう。

「こうじ?なんだったんだろ~ね?今の?」

私はなるべく明るい声で、話しかけました。
怖くて怖くて仕方なかったから。そうでもしないと動けなくなってしまいそうだったから。やがて、緊張が溶けてきたのか、

こうじ「うん、怖かった~~~」

声が震えていました。無理もありません。ガキ大将ポジションの彼とはいえ、まだ小学5年生。

私は・・・怖くて仕方なかったけれど、勇気を出して振り返ってみました。

ゆっくりと・・・ゆっくりと・・・
そこには・・・誰もいませんでした。
辺りは真っ暗で、虫の声が少し聞こえる程度でした。

良かった・・・。「何か」からは逃げ出せたようでした。相変わらず「何」を見たのかは聞くことが出来なかったけれど何もないのなら、それはそれでいいかと敢えて聞くことはしませんでした。


私たちは息を整え、怖かったけど気を取り直して頂上を目指しました。
あと少しで頂上です。

二人は怖さをふっとばす為か
二人で元気よく校歌だかなにかの歌を大きな声で歌いながら頂上を目指しました・・・。

続く

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