皆さんは児童書を読んでますでしょうか?
本は読むけど児童書は・・・。
絵本は読み聞かせに見るけど自分用には・・・。
という方が多いのではないでしょうか。
今回は児童書である「絵本」の中でも特殊なジャンルの「大人向け絵本」の紹介をしたいと思います。
おすすめの大人向け絵本5選「ちょっと怖い話編」
今や大人も絵本を読む時代。
大人の向けに書かれた絵本も多数存在します。
その中から
- ちょっと不思議な物語
- ちょっと怖い物語
- ちょっと物語を考えてしまう物語
この辺にスポットを当てて紹介したいと思います。
怪談えほんシリーズ「いるのいないの」
怪談えほんシリーズをご存じでしょうか?
おばあさんの住む、とても古い家で、ぼくはしばらく暮らすことになった。その家の上の方はとても暗い。暗がりに、だれかがいるような気がしてならない。気になって気になってしかたない。京極夏彦と町田尚子が腹の底から「こわい」をひきずりだす。(怪談えほん特設サイトより)
エドワード・ゴーリー「蟲の神」
2004年翻訳版発刊
おお 恐怖、憤怒、哀れみの思い。物事はどうしてこうも 上手く行かぬのか――。蟲の神の生け贄に 捧げられた少女のゆくえを描く、ゴーリー初期の大傑作、ついに邦訳!
大人向け絵本で検索すると必ず登場するのがエドワード・ゴーリー。
なんとも不気味な表紙は何を表しているのでしょうか。
私は2度読み返してもよく意味が分かりませんでした。解説と原文を読んでなんとなく意味は分かったものの、なにか腑に落ちない感じがしました。
果たして何を伝えたかったのか・・・。それとも何か伝えたいという事がもう思い込みなのでしょうか・・・。
不気味で物悲しく、韻をふんだ訳が不気味さを強調しているおっかない作品でした。
エドワード・ゴーリー略歴
絵本という体裁でありながら、道徳や倫理観を冷徹に押しやったナンセンスな、あるいは残酷で不条理に満ちた世界観と、徹底して韻を踏んだ言語表現で醸し出される深い寓意性、そしてごく細い線で執拗に描かれたモノクロームの質感のイラストにおける高い芸術性が、「大人のための絵本」として世界各国で熱心な称賛と支持を受けている。
また、幻想的な作風とアナグラムを用いたペンネームを幾つも使い分けて私家版を出版したことから、多くの熱狂的なコレクターを生み出している。
エドワード・ゴーリー「むしのほん」
レイモンド・ブリッグズ「風が吹くとき」
老夫婦のジムとヒルダは、イギリスの片田舎で年金生活をおくっていた。しかし、世界情勢は日に日に悪化の一途をたどっていく。ある日、東西陣営による戦争が勃発したことを知ったジムとヒルダは、政府が発行したパンフレットに従い、保存食の用意やシェルターの作成といった準備を始める。
そして突然、ラジオから3分後に核ミサイルが飛来すると告げられる。命からがらシェルターに逃げ込んだジムとヒルダは爆発の被害をかろうじて避けられたが、互いに励まし合いながらも放射線によって蝕まれ、次第に衰弱していく。
1982年発刊。最初は老夫婦のほのぼのストーリー。
絵本というよりは漫画なのですが衝撃的だったのでご紹介。アニメや舞台にもなっていますので興味のある方は是非。
私は舞台を観て、衝撃的すぎてロビーで販売していたコチラを購入。
戦争の恐ろしさを十分すぎるほど伝えてくれる。
また、核ミサイルによるものは段々と身体を侵食していく・・・という恐ろしさも伝えられる。少しづつ、少しづつ変化していく二人の様子はとても衝撃をうけ、
ラストにはつい目をそらしたくなるのですが、そらしてはいけない現実だな。と思わせてくれます。
サトウヒロシ「明日しぬかもしれないから今お伝えします】
明日「死ぬ」という事が分かったら誰にどんな言葉を残すでしょう?
死神は命令します。「1通だけ手紙を書いてもいい」
この主人公は奥さんを選び書き綴ります。さて、主人公と奥さん、死神はどうするのでしょうか・・・。
自分だと誰だろう?どんな手紙?
日頃口に出さない言葉はありますか?
思ったより行動は伝わってないものですよ。言葉にして、行動にして伝わるものです。
そんな事をこの本から学びました。この本は中学年くらいからでも読み解けていくものかもしれませんが、やはり普段口に出すのを照れ臭いと感じる大人が読むものかもしれません。
大人向け絵本 終わりに
どうだったでしょうか?
不気味な本、怖い本、考えさせられる本。最近私が気になっている作品を選びました。
特に「怪談えほん」はホラー好きにはたまらなく怖く感じ、
「エドワードゴーリー」さんの作品は児童書好きには考えさせられる作品ではないでしょうか。
自宅用にもプレゼントにもいいかもしれません。大人だって絵本を読んでもいい。読んで感じるものは大きくある。という事が伝わればいいなと思います。
小説や映画よりも時間が取られることはありません。図書館にもたくさんあります
是非一度読んでみてほしいと思います。
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