これまでの「かごめかごめ」
※物語の始まり。離島へ遊びに行くと・・・
※ひとしきり遊んだ夜、子供たちの遊ぶ声が聞こえて・・・
じゃんけん
『あぁ…私を連れていく人を決めている…』
そう思いました。
なぜかは分かりません。でも多分当たっていたと思います。
『じゃーん、けーんポン』
数回続いたじゃんけんで、
どうやら一人が決まったようでした。
少しの沈黙の後、
ミシッ
ミシッ
と、古い畳を歩く音と
何やらボソボソとした話し声が
狭い部屋に響きました。
小さく聞こえるクスクスという笑い声。
私は金縛りにあったように身体を緊張させ、
目をつぶっていました。
私の顔を覗き込んで来ていました。
耳元で
子どもの声がしました。
『僕になったよ…?』
私はギョッとしたのと
何が何やらわからなくなって、パニックになりました。
覚えているのはそこまででした。
翌朝
「おい!いい加減起きろよ!」
私は凄まじい汗をかいていて、びっしょりでした。
何はともあれ、助かった~。
という気持ちで一杯です。
ホッとしていたら友人がこちらを凝視しています。
青い顔で逆に聞かれました。
恐る恐る
友人の見ている
方向、私の首筋には
小さいアザが出来ていました。
そう、小さい手形のようなアザが…
気味が悪くて気味が悪くて仕方なかったのですが、どうする事も出来ず、痛くも何ともなかったのでそのままにしておく事に。
自然の中で遊ぶ内に、
なんとなく怖い事も薄れて、油断してしまっていました。
そう、
まだ終わってはなかったのです。
後ろの正面だ~あ~れ
と友人達と帰り支度をして、あの恐怖体験からさらに1日が経っていました。
私は油断中の油断をしていました。
行きも帰りもフェリーだったのですが、
宿のご主人に別れを告げて外にでると…
『アハハハ…』
子ども4人が遊んでいたのです。
私は何故か身体が硬直してしまった。
立ち止まり、動けなくなってしまいました。
まだ昼間だというのに、
顔が見えなかったから。
表情も何か黒くボンヤリとしていたのです。
無理矢理身体を動かして、
車に乗り込みました。
完全に無視を決め込んでいたのですが、
『か~ご~め~か~ご~め~』
と車の後部座席に座る私の回りを かごめかごめし始めたのです!
当然車は走っているのですが、
お構い無し。
めちゃくちゃ怖かったし、
『後ろのしょーめんだ~あれ~』
と聞かれた時は、
思わず振り返りそうになったことを覚えてます。
あの時振り返っていたらと思うと…
何はともあれフェリーに着いて、
(実はまだ私のまわりでキャッキャッと遊んでます)
フェリーに乗り込みました。
すると
流石にフェリーまでは乗ってこず、
子どもの一人が
『ちぇっ』
とつまらなそうに言ったのがとても怖かったです。
あと1日いたら…
一緒に遊ばされてたかも、
どこかに連れていかれたかもしれません。
あの時振り返っていたら…。
そう思うと、ホッと胸を撫で下ろすのでした。
……長々とありがとうございましたm(_ _)m
合わせてこちらもどうぞ。(この話とは関係ありません)
コメント