これまでの「かごめかごめ」
※物語のはじまり。恐怖は旅行から始まりました。
遊ぶ子供たち
迷惑な話でしたがどうやらかくれんぼをしようとしているようです。
外ではキャッキャッと子ども達の笑い声がして、騒がしく走り回っているようでした。
友人二人はまるで聞こえていないようで、静かに寝入っています。
どうやら「オニ」が決まったらしく、子供たちは一斉に走り出したようです。
逃げ出した子ども達は嫌なことに、私達が寝ていた部屋に入って来ました。
ふすまを開けるような音もなく、気が付いたら数人が歩き回っているようでした。
『いーち、にー、さーん……』
と10数えて、「オニ」が探し出したようです。
スッ……
と外から壁をすり抜けて入って来ました。
あまりの奇妙で不気味な現象に、薄目だった私は不覚にも
『えっ…』
と少し声を漏らしてしまいました。
すると…
鬼の役の子ども(であろう子ども。服装は普通の小学生、男の子。2~3年生くらいの幼さでした)
が
『ギンっ』
と目を大きくさせ、まさに鬼のような怖い顔で睨み付けて来ました。
一歩一歩
ゆっくりと近づいてきて、覗きこまれました。
私は怖くて目をつぶり、何も気づいていないふり・・・というか眠ったフリをしていました。
一歩一歩…私の所まできて、
顔を覗きこんでいます。
気がつくと、
数人の気配に気が付きました。
どうやら遊んでいた全員が集まってきているようです。
私が眠っている蒲団の周りに集まる子供たち。
私の顔を覗き込みながら、
なにかヒソヒソと話しています。
断片的に
『誰が…?』
『じゃあ…』
『決めよう…』
ということだけ聞こえてきました。
(そんな気がします)
・・・ふいに除き込んでいる気配が消えました。
『じゃーん、けーんポン』
またじゃんけんが始まりました。
私は何かが始まる予感がして小さく震えていました。
子どもたちは「何」を決めるつもりなのか。決まったら「何」をされるのか・・・
助けを求めようにも怖さで身体はうまく動かず、他の2人は静かに寝ているようでした……
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合わせて読みたいこれ。(このお話とは関係ありません)
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