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本当に体験した怖い話#10-2「夜の学校」

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これまでの「夜の学校」

「家庭科室」

真っ先に「家庭科室」へ向かいました。

なぜか?
それは1階校舎にあり、現在地のトイレから、一番近かったためです。
薄暗い廊下を進む。自分の呼吸音がうるさいくらいでした。誰の気配もなく眼だけはしっかりと開けて目的地へと進みます。
おそるおそる。足音でばれてもいけないため、靴を脱ぎ、静かに歩いて向かいました。

ブーーン・・・
という、空調の音が響きます。
当然明かりはなく、非常灯のみ。

懐中電灯もあったのですが、それをつけるとバレるかもしれない。ということを少年は知っていました。
近いはずの家庭科室は異常に長く感じ、そのたび孤独感が襲います。
そして廊下の先にある家庭科室に着き、

「家庭科室」のプレートを確認します。
ゆっくりと、音を鳴らさないようにドアに手をかけます。

グッ・・・!!

少年は考えもしていませんでした。

・・・カギがかかっている・・・。

何度引っ張っても結果は同じ。入れないものはどうしようもありません。
こうなったら仕方ありません。進路変更です。

3階。理科室。
多分あそこなら開いている。準備室は鍵はあったけど部屋自体は無かったような気がしたから。

「家庭科室へ」

・・・。少年は怖い感情を抑え込み、いったん辺りを見渡し、引き返し、階段へ向かいます。

その時、少年は

「コツ・・・コツ・・・コツ・・・」
という音に気がつきます。

・・・しまった。見回りが来た。
すかさず身を縮め、少年はなんとかやりすごそうと企みます。

そうだ。3階のトイレの奥に隠れよう。

「コツ・・・コツ・・・コツ・・・」

足音はこちらに向かって歩いてきています。
少年は音をたてないように、でも、できる限りの速さで階段を昇りました。
手に持っていた靴が邪魔でしたがそうも言ってられません。見つかったら怒られるどころじゃありません。
まるでスパイにでもなったかのように迅速に、物音を立てずにトイレに入ります。
今は幽霊やお化けよりも先生の方が怖いのだから。
3階のトイレは、あまり使われないのか奇麗にされており、この時代には珍しく、洋式も付いていました。

「コツ・・・コツ…」

という足音は感じからして、今2階くらいに昇ってきています。
ハラハラしましたが、

足音が遠のくまでは隠れていようと
少年は一番奥の洋式に隠れます。

「コツ・・・コツ・・・コツ・・・」

じっくり、ゆっくり近づいてきます。
まるで肝試しのような楽しさと怖さが少年の心を襲い、笑わせようとします。

必死に笑いをこらえ、音を立てないように静かにしていました。

やがて

「コツ・・・コツ・・・コツ・・・」
と、音が遠ざかっていくようでした。

セーフです。少年は気づかれていなかったのです。

されど油断は禁物。敵はまだ近くにいるのですから。
ゆっくりとトイレから出て、あたりを見渡します。

・・・誰もいない。
少年は一度深呼吸をします。

そして、改めて理科室に向かいます。

つづく

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