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本当に体験した怖い話#5-5「レンタルビデオ屋」

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これまでの「レンタルビデオ屋」

推理開始

……!貸出し記録だ!
何かを探しているのなら貸出し記録から何か傾向があるかもしれないし
探していそうなものも分かるかもしれない…。

そう思ってパソコンでチェック。

プリントアウトしました。

A4用紙に20件くらい表示してたんですが
10枚くらい出てきました。

ここから傾向を探るのは難しそうでしたが、
とりあえずジャンル事に正の字を書いていきます。

たしか…


ラブロマンス系
アクション系
ラブコメディ系
の順に多かったと記憶しています。

中でも
タイタニック

ロミオとジュリエットが2回貸し出しがあったのが気になりました。
しかし…流石に当時何を探していたかなんて想像出来るハズもありません。

…さらに数日後の夜勤…

『カタッ…カタッ…』
と始まりました。

慣れた…(苦笑)とは言え、
やっぱり怖いものは怖いのですが、
恐る恐る見に行くと、
初めて会った場所。
ホラー系の並ぶ陳列棚。
一番隅で、アダルトコーナーとの境目です。
やはり彼女はこちらを向いてうつむいているようでした。


『…………』


何かを伝えようとしているのかなんとも寂しそうです。


私は声が聞こえないことのもどかしさもあったのと

直接向き合った事の恐怖とよくわからない身体の硬直で立ち尽くす事しか出来ません。

やがて
諦めてしまったのかまた
スッと消えてしまいました。

解明


私はこの辺に何かあるのか…?
と調べてみることにしました。

・・・この辺に何かあるのか・・・?

そう感じた私は、とりあえずホラー系・サスペンス系、対面の棚のラブロマンス系と、その付近のコーナーを探り出しました。

・・・ ・・・ ・・・
特に変わった様子もないように感じられましたが、

鬼太郎よろしく感度ビンビンになっていた私は、

ラブロマンス系でふと、
目に留まったものがありました。

・・・ロミオとジュリエット・・・

昔ディカプリオが主演したやつと、ちょっと一昔前の・・・

白黒(だったと思います)のロミオとジュリエット。

ケース的には隣どうし。
だけど中身はない。

・・・ビデオ屋経験してる方なら分ると思うんですが・・・

こういう場合、

普通に貸出
長期延滞
紛失

のいずれかが考えられます。
こんな古いのはなかなか貸出も珍しいので、私は調べてみました。

パソコンには、返却済みの文字。

返却されている。しかも1~2度しか借りられておらず、女性の倒れた時以降では貸し出しはない。

紛失か・・・よくもまぁ気がつかなかったな・・・
まぁ、盗まれた・・・と考えるのが妥当だったかもしれませんが。


ん~。


これか?
これが目的なのか?

フッと思いました。

相手は映画が好きな女性。

ロミオとジュリエットなんて2回借りている。
昔のロミオとジュリエットはなくなっていた。


ずっと借りたかったんじゃないか?


これが見たくて、でも店員に
いつ返ってくるか?なんて聞けなくて、もどかしかったんじゃないか?

お客さんはないってことはレンタル中と思っていたから、待ってれば帰ってくると思ったんじゃないか?

なんとなく、つじつまが合ってると自分で思い、脱力感が襲ってくると同時に、

大変申し訳ないという気持になりました。

申し訳ないなぁ・・・

管理不足だったんだ・・・
なぜか私は涙が出てきていました。

解決へ



さて、彼女にみせてあげたいけれども、

さすがに店内で流して一緒に見るわけにもいかない。

連れていかれては私の身も危険だから。

そんなことを考えながら掃除していると・・・

床に這わせていたモップに何かが当たった感触がありました。

・・・?
・・・!

やばい、虫系の何かだ・・・!

もしかしたら霊的なものよりも虫の方が怖いんじゃないか?
と思っている私は身構えました。

ガサガサガサ・・・・と、モップを揺らすも何も起きません。


・・・・・・?


不思議に思って棚の裏側を覗きこみました。


・・・・??

壁と壁の間、ちょうど店の隅っこで、棚にも隠れている亀裂の部分に何かが挟まっているのが見えました。

私は、なんだろう・・・?と

細長い棒を探し、なんとか引き寄せました。

「これは・・・」

意外というか偶然というか・・・

ロミオとジュリエットでした。

おそらく誰かがイタズラ、もしくは落して誰かが蹴っ飛ばして隙間に入ったんでしょう。

思わぬところから商品は出てくるものです。

「・・・彼女が落としたのか?」

もしかしたら彼女の言う

「あれを・・・」は、

自分が落としてしまい、それを拾ってほしかったのかも、拾おうとしていたのかもしれません。

もしくは隠しているのを目撃していたとか・・・。
今となってはわかりませんが・・・。

ほこりまみれのロミオとジュリエットを手にして、しばらくボー然としていました。

最後の会話


ザワ・・・ザワ・・・

と肌にまとわりつくような感覚が私を包みました。

・・・・・後ろに・・・
・・・・いる・・・。

金縛りのように私は動けませんでした。
怖いとかではなく、振り向くことができませんでした。

・・・謝らなきゃ。

彼女にこれですか?
って聞かなきゃって思ったんですが動けません。

すると彼女はゆっくりとした口調で、

「ありが・・・・・とう・・・・・」

こう言ったというか感じました。

たぶん直接は言葉を発してないのでそう言ってるように感じた。が正しいかもしれません。

そして、ゆっくりと彼女は消えて行きました。いつものところから・・・。

翌日 私は、オーナーにお願いして、

数日間、彼女がいつもいなくなる壁に、
ロミオとジュリエットを置かせてもらいました。

「ゆっくりでいいですので、楽しく見て下さい。」

私は手を合わせるのでした・・・。

おわり。

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