僕の出会った座敷童 #9-2
前回の話は導入でした。20年前に出会った少女。果たしてこの子とはどうなるのか・・・?
前回のお話
「出会った少女」
私が少女を背にして立ち去ろうとした時
女の子は
『うわぁ~ん…』
泣き出してしまいました。
……
構って欲しかったのか、無視したことがイヤだったのかは分かりませんが・・・
そうは言っても、私的なルールとして「見たことを気づかせない」「気づかれても無視」というものがありましたので、ほったらかしにしていました……。
その後しばらく泣いているような、何か言ってるような声が聞こえてきましたがなるべく近寄らないようにしていると段々と静かになってきました。
少女の言葉
あぁ…やっといなくなったか…
そう思っていました。
これが最初の女の子との出会いでした…。
それから、女の子との出会いから数日が経ち…
私はまた仕事をしていました。
私が仕事をしていると…
『キャハハハハ』
店内を走り回る子どもがいました。
そう、数日前に会ったあの女の子。
以前とはうって変わって元気よく走り回ってます。
・・・霊体なのに元気よくとはよくわかりませんが…。
周りのお客様には見えてないのでしょう。
気にも止めてません。
それどころか人をすり抜けて女の子は走り回り、
突然消えたかと思うと
あらぬ所から出てきたりしてました。
『○○~こっち~』
○○は聞き取れませんでした。
……どうやら私には見えない『誰か』と遊んでいるように思えます。
…ここで疑問が起きました。
この女の子は見えて
相手の『誰か』は見えない?
そんなもんか…?それともよっぽど弱いものだったから見えないのか・・・
警告
しかし仕事中でもあるしその時はそんなに、気にも止めてませんでした。
そこへ、遊んでいたハズの声が急に真剣になり、
『危ないよ』
『危ない』
しきりにそう話してるのが聞こえます。
『お兄ちゃん、危ないよ…』
どうやら私に言ってるらしく、私はなるべく姿をみないようにしていましたが、声だけが私に伝わって来ます。
『危ないの…』
この意味はよく解らなかったし、知らんぷりを決め込んでいた私はずっと無視していました。
そしてその日の帰り道・・・

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